今日は、年金の学生特例についてまとめていきます。
目次
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・学生特例とは?
・未納と免除の違いは?
・未納期間があると影響は?
・追納を決めた理由
・追納するためには?
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・学生特例とは?
多くの方は学生時代に年金保険料の支払いをしていなかった方が多いのではないでしょうか?学生特例とは、学生期間を証明することで年金保険料の支払いを未納期間(加入期間として認識できる)ではなくすることができる制度です。
*メリット
・収入の少ない学生時代に、年金保険料を支払う必要がない。
・障害基礎年金や遺族基礎年金が支給する権利を得られる※1
*デメリット
・追納をしないと将来もらえる金額が減額されてしまう。
※1
障害基礎年金、遺族基礎年金とは?
障害や死亡といった不慮の事態が発生した場合に、下記条項のいずれかを満たしておく必要があります。
(1)その事故が発生した月の前々月までの被保険者期間のうち保険料納付済期間(保険料免除期間を含む)が3分の2以上ある場合
(2)その事故が発生した月の前々月までの1年間に保険料の未納がない場合
・未納と免除の違いとは?
【未納】
学生特例は、こちらに該当します。
未納期間がある場合は、老齢年金をもらう金額が減ってしまいます。
【免除】
失業した場合などは、こちらに該当します。
免除期間がある場合は、老齢年金をもらう金額が減ります。ただし、免除の場合は国が一部の金額を負担してくれているので減る金額が減額できるそうです。
・未納期間があると影響は?
未納期間がある場合は、老齢基礎年金の年金額が減ります。20~22歳までの3年間の未納がある婆には、野村証券のサイトに詳細の記載がありますが、年6万円の年金減になるそうです。老後2,000万円問題が騒がれている中で、年金の減額は老後生活が更に厳しい状況に陥ることが想定されてしまいます。
では、未納期間(学生特例)を使った人はどうすればい良いのか?
・未納期間が10年以内の場合
10年前の年金までは遡り追納することができ、老齢基礎年金の年金額を増やすことができます。また、追納した分は社会保険料控除により、所得税・住民税が軽減することも可能です。
・未納期間が10年以上の場合
個人で投資をして資産を増やしていく必要がある。
・追納を決めた理由
追納を決めた3つの理由は下記です。
・足元の株価水準が高いため、余裕資金を下落リスクを回避し年金(将来)にまわす。
・所得税・住民税からの控除を実施できる。
・大学院卒の場合、未納期間が5年となるので3年の未納で6万円減だとすると、5年の未納期間となり減額規模が大きく将来の負担が気になる(年金受給開始から、10年以上で元が取れる)
・追納するためには?
追納するためには、最寄りの年金機構にいく必要があります。
年金機構に行く際には、下記2つを持って行きましょう。
・年金手帳
・本人確認書類(運転免許証・マイナンバーなど)
心構えとして、余裕資金の用意が必要ですが1年分約20万円弱なので結構高額になります。窓口に行くと追納期間、追納方法(一括・分割)を選び、支払い書を発行してもらえますのでコンビニや振り込みで対応することが可能です。所要時間は平日で1時間程度で対応してもらえました。
以上、参考になれば嬉しいです。