今回の記事では、手が出しやすい東証ETFを活用したポートフォリオづくりを紹介
・老後資金作りの必要性とは
一時は老後資金2,000万円と騒がれ、最近ではインフレ影響で年金だけでは暮らせないというニュースをよく見かけるようになりました。
デフレが定着していた日本においてもインフレが起きている理由は、
1.円安により円の価値が下がり、海外から入ってくるものの値段が円ベースでは上がっていること。
2.海外では日本よりインフレ率が高いので、輸入するもともとの原価があがっていること。
などの理由により、インフレが起きる構造になってきています。
また、日本国内で物価が上がるというのは継続的に続くと思います。
その理由は、世界的な人口増加による食料確保の問題、
加えて新興国の可処分所得増加による食の変化により日本に入ってくる海外産の食糧・製品などの値段は上がることが想定されるためです。
実際に、中国での食文化の変化による影響で、水産資源などは影響を及ぼしているという話もあり、似たような動きはグローバルサウスの時代にも続くと思われます。
・年金づくりの方法とは?
世の中一般的に言われていることは、NISA枠をうまく活用し自ら老後資金を作るべきという話です。
最近では、投資信託で老後資金を作るべきという記事が多く書かれているかと思います。
複利の効果を最大限に引き出し、資産を効率よく増やしていくという観点では、投資信託を活用した投資は理に適っています。
ただし、少し長い目線で見た場合には、
考慮しておくべきポイントがあるのではないかと個人的には思っています。
・投資信託:考慮しておくべきポイントとは?
投資信託を買って金額が増えていっても、いざ取り崩すとなった際には残高が減っていくことになるとストレスとの戦いになると思います。積立をしているフェーズはまだ良いですが、いざ使うフェーズに株価が下落トレンド入りすると資産残高はどんどん減っていくことになり、精神衛生上かなり良くないことになると思います。
そこで、ETFで配当を貰いながら資産を増やすという方法が良いのではないかと最近思っています。
ETFとは、東証に上場している投資信託のようなものなので、株と同じように好きな時に売買ができます。
また、分配金が出るため分配金を再投資するか?、はたまた使うか?という選択をできます。
ETF投資を選んだほうが良いのではという観点は、ここがポイントになります。
ライフステージの状況に応じて、分配金を使うのか?さらに増やしに行くのか?ということが心労なく選べるということになります。
子育てや介護等でどうしても出費が嵩む時期はやってくるので、その時には心労なく分配金を使うほうに回す。 出費が嵩まない時期は再投資に回すことで資産を増やしに行くという選択ができるようになりますので、投資信託の取り崩すよりもハードルは低くできます。
・ETFを活用したポートフォリオ
おすすめは、以下2つのETFの組み合わせでポートフォリオを構築することです。
・2559 MAXIS 全世界株式上場投信
・1597 MAXIS Jリート上場投信
・ETFをお勧めしたい理由
おすすめポイントは、以下5つのポイントになります。
ポイント1 MAXIS全世界株式上場信託は、謂わゆるオルカン同様なので世界中に分散投資できる
ポイント2
MAXIS Jリート上場投信は、不動産収入を得られる投資信託なので高利回りが期待できる
ポイント3
信託報酬がETFの中では低い
ポイント4
月2万円程度あれば、毎月積み立てられる
ポイント5
分配金がもらえる月を分散できる(全世界株は年2回、JREITは4回)
ポイントをまとめると、
個別銘柄では浮き沈みがあり心労かかりますが、全世界株だと分散効くのでほったらかしにできる。 REITをポートフォリオに入れることで、配当金が出るタイミングを増やせるので、使うフェーズとなった際に、配当金をあてにできる月数が増えるのでETFを取り崩す必要性が出る可能性を下げることにつなげられるという点になります。
上記のメリットを享受したいので、
私も投資信託をやっていますが、NISAの成長枠を活用しETFでの投資も拡充していっています。ポートフォリオの規模的には、全世界ETF8割・JREIT2割くらいのポートフォリオを組んでいます。
投資については、100%の正解はなく人それぞれ置かれている状況によって判断が必要だと思いますが、1つの考え方として参考にしていただけると幸いです。
・ETF詳細について
各ETFの信託報酬の詳細は、下記にリンクを記載しておきます。
ETFの詳細を確認されたい方は、下記リンクよりご参照ください。
・信託報酬:年率0.0858%(税抜 年率0.078%)以内
・権利確定:6,12月 (年2回)
・信託報酬:年率0.1595%(税抜 年率0.145%)以内
・権利確定:3,6,9,12月 (年4回)